どんなコインが値上がりするのか - ルーラーズコインス店主のブログ

皆様こんばんは。今回はコインの価値を変動させる要因を色々な視点から書いていきたいと思います。

そうは言ったもののアンティークコイン、モダンコインの相場は複数の様々な要素が絡み合って相場が形成されているのでとりあえずコイン全般に共通している部分からお話ししたいと思います。PCGS社もしくはNGC社の鑑定済コインを前提に話していきますのでよろしくお願いいたします。

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・1つ目の要素　「発行枚数」

少なければ少ないほど希少価値が高くなります、ここに関しては当たり前っちゃ当たり前なのですがコインを買う時のポイントとしては年代違いで同じアンティークコインが同額で売っていた時には発行枚数が少ない年代を買うのがいいと思います。

アンティークコインはそれぞれの国（統治者）が貨幣として年代ごとに流通させたものです。よって年代ごとにめちゃくちゃ発行してる年と数万～数千枚しか発行してない年とばらつきがあります。当時の経済や支配者同士の争いによって少なかったり多かったりします。それと国によっては造幣局が複数あって同じ年代でもそれぞれの造幣局に発行枚数があり価値の変動に寄与しています。

モダンコインは記念硬貨としての要素が強い為年代ごとに極端に発行枚数がバラバラと言うことはあまりないような気がしますね。

・2つ目の要素　「鑑定済のコイン数、欲しいコインのグレードより上位グレードがどれくらいあるか」

これも基本的に少なければ少ないほど価値の上昇に寄与します。一概には言えませんが欲しいコインより上のグレードが10枚以下を狙っていきたいところです。

勿論グレードも高ければ高いほど価値も高いです。

マイナーな銀貨の中にはグレードも高く発行枚数も少なく鑑定済が1枚しかないのに数万円で買えたりするような意外とお手頃なコインもあったりします。

しかしなぜお手頃な値段で買えるかには3つ目の要素が関わってきます。

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・3つ目の要素　「デザインや時代の節目に作られたなどの要素で人気がある。」

上記2つの要素を兼ねていても人気が全くなかったら価値はなかなか上がりません。先ほどのお手頃銀貨は結局のところ一般的な人気がない為安いのです。（笑）

しかしコレクター視点からすると珍しいコインがお手頃な値段で買えることには変わりありません。そこをどう捉えるかはお好みでって感じですね。

この好みという部分が個別のアンティークコインの価格に大きな影響を与えています。

デザインが素晴らしいものはやはり人を惹きつけます。買いたいと思う人がいればいるほど需要は増え、決められた発行枚数しかコインは存在しない為供給は減り売り手がいなくなり価格は上がります。

株で言うならストップ高、最近の流行りで言うならマスクや鬼滅の刃のグッズとか単行本の高額転売が状況的には近いですね。ただしどちらも瞬間的に供給能力が減ったことにより発生する事象なので供給能力が増えるか需要が減ると次第に本来の価格水準に落ち着いてきます。

アンティークコイン、モダンコインに関しては需要が多少減ることは理屈的に考えられますが増えることはありませんので価格が非常に下がりにくいです。

同じデザインのコインを当時使っていた金型や同じデザインになるように作り直した金型を使いコインを発行することもありますがこれはリストライク（再鋳貨）と言って同じコインですが別物扱いですので本来の発行枚数を増やすことにはなりません。

後はどうしても欲しいからと本来の水準より高すぎるコインに手を出していなければの話ですが、、

そうならないように買ってみたいコインの相場はどれくらいなのかある程度把握しておくのは非常に大事なことですね。

今回は簡単にコインの価格に影響を与える3つの要素をお話いたしました。

勿論細かい部分もたくさんあって金貨、銀貨の材質の違いにも影響を受けますし銀貨にはトーンと言う絶対に外せない要素があります。私たち販売業者も海外からコインを輸入し販売するとなると送料＋保険代＋輸入消費税がかかってきますのでその経費を含めても利益を出さなければいけません。前回もお話したようにコインがあちこちに移動すると言うことはそれぞれに手数料や経費がかかり価格の上昇圧力になります。

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