それぞれのコインの定義と魅力~アンティークコイン編
皆様こんばんは。
それぞれのコインの定義と魅力編も今回で3回目になりますがやっと私の得意分野であるアンティークコインをお話しする回になりました。
しかしながらモダンコインや古代コインで話した内容がアンティークコインにもかなり共通している部分が多い為、あれ?意外と書くこと無いかもと少し焦り気味ですがよろしければ最後までお付き合いください。
それではよろしくお願い致します。
・アンティークコインの定義
100年以上前に作られた貨幣として用いられたコインのこと。古代コインは紀元前後数百年を指しているので100年以上前に発行されてそれでいて古代コインに分類されないくらいには新しいコインと言う認識でいいかと思います。
それぞれの国によって時代の定義も異なるのでモダンコインや古代コインと一緒でシビアに気にする必要はありませんね。(笑)
しかしながら時代背景的に世界各国が自国、領地の産業の拡大を行う為に金や銀を用いて競うように貨幣を発行した時代がありますのでアンティークコインを収集する上で中世の時代権力を持っていた王族や国を抑えておくとコインを調べるときに珍しいコインなのかそうでないのかが把握しやすいのでざっくりと抑えておくといいと思います。
・アンティークコインの魅力
さてさてアンティークコインの魅力について語っていきたいと思いますがこれまた一筋縄ではいかないくらい無数に種類があります。(笑)
まず最初に言えることはいつだかの記事でもお話ししたように買う目的をはっきり決めた上で自分の好みでコインを選ぶのが個人的には長期的に投資としても趣味としても正解なのではないかなと思っております。
デザイン無視で投資目的だけでコインが欲しいならモダンコインがジャンルとしてはシンプルですのでおすすめですし、古代ローマやギリシャと言った時代が好きで売る時間をじっくり取ることが出来るならほとんど市場に出てこないレアな古代コインを手に入れることである種自分でそのコインの相場を決めて売ることが出来る古代コインもおすすめです。
アンティークコインはその中間に位置していますので自分で複数のコインを持ちグラデーションを変化させることでバランスを取ることも出来ます。
その辺はかなり本人の性格が出ますのでじっくりと考えてみるといいと思います。
勿論お手伝い出来ることがございましたら微力ながらお手伝いさせて頂きますね。
なるほど分かった。しかしながら日本で人気のコインはなんだ?具体的なコインを教えてくれよと言う要望があると思いますのでとりあえず金貨と銀貨の中から人気のアンティークコインをいくつか紹介していきますね。
・日本で人気の(よく見かける)アンティークコイン
まずは銀貨からいきましょう。
ドイツ ニュルンベルク 都市景観ターラー銀貨
銀貨でめちゃくちゃ人気なコインですね。ドイツの銀貨は元々非常に細工が美しいものが多くその中でも都市景観コインと言ってドイツの都市を細かく彫ったコインが人気ですね。色んな種類があるので調べてみるといいでしょう。
ただグレードが高くさらに銀貨特有の素晴らしいトーンが入ったコインはとにかく市場に出てこない為予め狙っておかないと手に入れるのは難しいと思います。
イギリス 1847年 ゴシッククラウン銀貨 ヴィクトリア女王
さすがに知ってる方も多いのではないかと思いますが銀貨の王道中の王道ゴシッククラウン銀貨ですね。
アンティークコインを集めている人で知らない人はいないであろうイギリスの彫刻家ウイリアム・ワイオン氏がデザインを手掛けたことでも有名です。
ワイオン氏は様々なコインのデザインを手掛けてますのでそこから自分の好みに合ったものを探すのも面白いかと思います。
1847年のゴシッククラウン銀貨は8000枚しか発行がありませんが鑑定済のコインは意外と多く今紹介しているプルーフ貨ともなると数百万しますがMSグレードであれば数十万まで価格が下がります。予算に合わせて狙っていくのもありかなと思います。
ドイツ領ニューギニア 1894年 5マルク 極楽鳥
これまたデザインが素晴らしく人気のコインですね。
現在のパプアニューギニアがドイツ占領下時に23000枚発行されました。4000枚は溶かされて無くなったそうなので実質19000枚が現存していることになります。
銀貨の場合トーンの入り方次第で価格が大きく変動することもあるので実勢価格を把握するのがやや難しいですが銀貨の世界は奥深いのでぜひ沼に浸かってみてください抜けられなくなりますよ。(笑)
それでは今度は人気の金貨に行ってみましょう。
フランス 100フラン金貨 ナポレオン三世
みんな大好きフランスナポレオン三世の100フラン金貨ですね。
私もアンティークコインを調べていく中でナポレオンのコインも買おうと思えば買えるのかと感動したものです。
ちなみに私も途中で気が付いたのですがかの有名なナポレオンボナパルトはナポレオン一世のことなのでナポレオン三世はナポレオン一世の甥にあたります。(笑)
もちろんナポレオン三世もフランス最後の皇帝として君臨した人物なので貴重なコインには変わりありません。
ちなみにナポレオン一世のアンティークコインももちろんあるので気になる方は調べてみるといいですよ。
イギリス 1839年 5ポンド金貨 ウナとライオン ヴィクトリア女王
銀貨の紹介でも取り上げましたがウイリアム・ワイオン氏が手掛けた最も有名なコインです。金貨の王道中の王道。このコインが後々様々なコインのデザインに影響を与えたと言っても過言ではないくらい洗練されたコインです。歴史的にも非常に価値のあるコインの為まあ半端じゃない値段で取引されています。数千万円出せば買えるのではないかと。(笑)
ちなみに発行枚数が400枚程度なのでほとんど市場に出てきません。
ここで紹介した理由としてはこのウナとライオンのデザインがイギリスコインにはかなり影響を受けているのでコイン選びの参考にして頂ければと思います。
ダカット金貨にも色々と種類があり小ぶりながらデザインが美しく人気が高いものが多いです。その中でもラムダカットと呼ばれる羊のデザインの金貨は非常に人気が高いです。
サイズの小さいものだと10万円代で買えたりもするのでおすすめです。
最終的に売ることを考えておくなら買っていてもいいかなと思いますよ。
アンティークコインは金貨、銀貨と言った材質でも人気が分かれてますし国によってもかなり人気やデザインも変わっています。その為バランスよく値上がり益狙いコインや資産保全用、大穴狙いコイン等複数を持って自分の好みに合わせて買っていくのがいいと思います。
趣味と実益を兼ねた素晴らしいジャンルだと思うので一緒に学んでいきましょう。
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それでは今回はこの辺にしたいと思います。読んで頂きありがとうございました。
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