それぞれのコインの定義と魅力~古代コイン編
皆様こんばんは。
前回はモダンコインについてお話させて頂きました。
モダンコインは最近のコイン市場の中でも特に人気のジャンルなのでこれからコインを買ってみたいと思っている方はデザイン重視で値段も割とお手頃なモダンコインから集めてみてもいいかもしれませんね。
それでは今回は時代を数百年~紀元前後までさかのぼって古代コインのジャンルに行ってみましょう。良かったらお付き合いくださいませ。
・古代コインの定義
色々と説があるようですが大体紀元前600~紀元後550年くらいに発行されたコインを指すようです。
当時のコインの製造方法は金や銀にハンマーを使って文字や絵柄を打ち込むことで発行されていました。シンプルですね。(笑)
その為同じ種類のコインでも個体差がかなりあります。刻印がはっきり残っているもので人気の高いものは価格がいきなり跳ね上がる印象があります。
刻印される絵柄は動物やその国が信仰している神、統治者を刻印していることが多いですね、調べてみると歴史の分だけたくさんの絵柄があるので面白いですよ。
古代コインと言うからには世界最古のコインとは何だろうと思った方もいると思いますので紹介しておきます。
紀元前670年頃に今のトルコ辺りで栄えたリュディア王国で発明されたエレクトロン貨です。通称リディア金貨
作り方は川で取れた砂金を溶かして重さを調整しライオンと重さの単位をハンマーで叩いて刻印したものです。
単純に当時の人たちの技術力が凄まじいですよね。もちろん溶かしたり叩いたりもすごいのですがこの時点で重さや金銀の割合を気にして東西の交易を円滑にしようとしている点が当時の人々がいかに賢く商売をしていたかが伺えますね。
より詳しく知りたい方はリンク張っときます。
とまあすごい昔から金貨や銀貨と言った貨幣はあるわけですがこんな昔のコインとかそもそも美術館とかで観るようなやつじゃんって普通はなりますよね。
しかしですね古代コインは先ほど軽く話したように個体差が激しいです。と言うことは状態のいいコインは半端ない値段がつきますがまあまあのコインは思っているより安く買えます。
先ほどのリディア金貨は40~50万円くらいでも買えるんですよ。(笑)
この値段をどう捉えるかは皆さんにお任せしますが古代コインを収集する際に魅力となる点をいくつか挙げると
古代コインのメリット
1.めちゃくちゃ昔のコインでもコインの状態によって値段にかなりばらつきがある為よっぽど状態の良いコインじゃなければ安く集めることが出来る。
2.世界史(特に古代ギリシャやローマ)が好きな人にはたまらないくらいたくさんの種類のコインがある。
3.コインを集めることで当時の歴史を必然的に知りたくなるので歴史から現代までの人の歩みを知る事が出来る。貨幣収集全般に言えることですね。
デメリット
1.発行枚数がよく分からないものも多く実勢価格が分かりにくい
2.ジャンルとしてはモダンコインのような投資としての要素より歴史的に価値のあるものとして収集していくジャンルになるのでコレクター要素が強い
3.日本だと古代コインの扱いが少ない。
簡単にメリットデメリットを上げてみましたがコイン初心者からするとちょっと取っ付きにくい分野かもしれませんね。(笑)
しかしながら今現在の経済がなぜこの状態なのかと言うことを考えていくと人の歴史と一緒で貨幣にも歴史があります。
私は世界史が結構好きなのですがその時代に使われていた貨幣を調べてどのようにして流通していったのかを知ることで時の権力者たちが何を考えやろうとしていたかがかなりはっきり残っています。
変にねじ曲がった歴史の本を読むくらいならお金の足跡を追っかけた方が歴史は分かりやすい気がします。その最先端に私たちはいますからこれからどうしたらいいのか漠然と考える時間を作るのも大事だと思います。
最後に日本で一番人気のテトラドラクマ銀貨を紹介して今回は終わりにしたいと思います。
このコインも紀元前のコインですが安いもので数万、高いと数十万円くらいです。
日本はとにかくこのコインが人気なので売ることも考えると古代コインを初めて買うならおすすめのコインですね。
古代コインは時代が古い分癖がありますが素晴らしいコインが眠っている分コインを集めることに慣れてきたらぜひ買ってみてもいいコインだと思います。
勿論要望がありましたら微力ですがお手伝いさせて頂きます。
それでは今回はこの辺にしたいと思います読んで頂きありがとうございました。
次回は本命のアンティークコイン編になります~
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